君の名前で僕を呼んで

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久々に2回観に行った映画。「女の子ものがたり」以来かな。

舞台は1980年代、北イタリアのどこか。主人公のエリオ一家はインテリ貴族って感じ。あんな夏の過ごし方を一生に一度でいいからしてみたいと日本に生まれ育った人は思うんじゃないかなあ。エリオは17歳なんだけど何ヶ国語もしゃべるし歴史は詳しいしピアノ弾くし編曲するし、知性と教養のかたまり。なのにあんまり自信なさげで内気な感じなのがまたかわいくて、魅力的でもある。

一緒に夏を過ごすうちにエリオはオリバーのことを好きになるという筋書きで、カテゴリー的にはゲイ映画になるのかもしれないけど、同性を好きになってしまった、どうしようという葛藤はエリオ側には全くない。ただ純粋にオリバーに惹かれ近づきたいと願う。エリオのパパママがすごく進歩的で理解があるのがまたいい。特にママ、めっちゃ美人でセクシー。いわゆる悪役が誰もいない映画だなあと思う。

音楽と映像が美しくてぎゅっと胸を締め付ける。ぎこちなく絡み合う視線、核心にふれない言葉のやりとり、相手に触れた時の喜び。二人で過ごす時間が濃密で苦しいほど幸せで、幸せであればあるほど別れの時には心が壊れてしまいそうに痛む。2時間の中で、恋愛の一通りの感情を蘇らせてくれる感じがした。何よりもエンドロールのエリオの表情の演技が圧巻。

エリオのパパのセリフは少し長い感じもしたけど、この映画のメッセージを集約した感じかな。

サントラと原作をKindleで買っちゃった。英語はわかりやすい感じなので、頑張って読みきれるといいな。

 以下好きだったところ。

www.imdb.com

 

 

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