- 作者: 高橋りりす
- 出版社/メーカー: インパクト出版会
- 発売日: 2001/04
- メディア: 単行本
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マイノリティーに自分の思うマイノリティー像を(悪気がなくても)押し付けてしまうこと、それが暴力的な抑圧になることはよくある。たぶん自分もしてる。読んでいてなんだか自分のことを言われているようで落ち着かない気持ちになる。日本の権威主義的傾向の話なんかもそう。
あとは詩とか演劇とかで伝えるということの可能性かなぁ。最初に載せられている詩は一番インパクトがあった。
とにかく必死に著者が考えてきた軌跡が垣間見えて凄味がある。性暴力に関する今ある議論は、こういう血の滲むような過程があって、打ち立てられた理論なのだと。